第374話   「風」                    





アオリ : 自由と… 苦痛と…絶望と…


私事で申し訳無いんですが…

漫画でこんなに泣いたのは初めてです。
何度読んでも未だに耐性が付いてません。

さすがに日常生活に支障までは出てないのですが(当然だ)、
それでも思い出しては泣き、思い出しては泣きで今日一日は何かが外れてしまったみたくよく泣いてます。

元々涙腺は強くない方ですが、此処までとは…(笑)


扉絵。もうまず此処からヤバイと思いました。

あ…今、感想書こうと読み直していてもやっぱり駄目だ…(笑)
もう暫くの間は駄目かもしれません。


渾身の力で飛び立った神楽姐さんが力尽きたのは一面の花畑の上。
一人で死んでいくと思っていた所に殺生丸さまが現れます。

こうやって簡単な文面で書いてしまうとそれだけな感じがしますが
コマの取り方とか、構図とかも本当に良くて。

姐さんの表情や心の動きと、
殺生丸さまの、いつもの無表情ながらも
今まで見た事も無いような何処か悲しげで優しい眼差しがどうしようもなく涙を誘います…

 「最後に… 会えた。」
と安らかな笑顔を残し、消えていく神楽。
それを静かに看取る殺生丸。
やり切れない想いで一杯になります。

散っていく姐さんは、美しいです。

その風を受ける殺生丸。



その瞬間の殺生丸さまの表情はわかりませんでしたが…

散っていくその直前に辿り着いた犬一行。
 「神楽は苦しんで…いたか?」
と尋ねる犬夜叉に、殺生丸は
 「笑っていた…」 と。

ラスト、神楽姐さんの想いにまた涙…


もう駄目です。私が駄目です(何)

もう、二度と原作では元気な神楽姐さんを見る事が出来ないのですね…

最期は風になって散っていくしかなかった彼女。
姐さんは七人隊とは違い、奈落によって生み出された分身なので
骨も残る事が有りませんでした。
ただ、其処に風が吹き乱れるだけ。
その風を殺生丸に受け止めてもらえた事が彼女の最初で最後の幸せだったのでしょうか…


しかし、神楽姐さんがお亡くなりになっただけで、この泣き通し。
私、アニメや原作が終わったらどれだけ泣くつもりだ…

姐さん、最後の最後までお疲れ様でした。
大好きでした。本当に有難う。


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モドル。